【テクニック2】限定:束の間と欠乏で狂乱させて売る | ★プランナーズノート★

【テクニック2】限定:束の間と欠乏で狂乱させて売る

一冊の本をとことん理解することは非常に重要だと考えています。
自分の理解を深めると同時に、皆様にもお伝えしたいと思い、
数回に分けて本書をレビューしていきたいと思います。

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タイトル:ポストモダンマーケティング
著者: スティーブン・ブラウン, ルディー和子
タイトル: ポストモダン・マーケティング
     ―「顧客志向」は捨ててしまえ!
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■テクニック2
 限定:束の間と欠乏で狂乱させて売る
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上野のアメ横とかを思い出してください。
「売り切れるよ。売り切れるよ!そら売れた!」といったセリの掛け声
にある戦術は、人間が希少価値を重んじるという心理に基づいているの
です。

「束の間」のドーナツ店“クリスピー・クリーム”の例。
このドーナツ店は色んな要素が相まって成功を収めていると考えられます。
 -「うますぎて犯罪だね!」と警官が言ったとか言わないとか(クチコミ)
 -新店舗の開店時には無料でドーナツをプレゼント
 -絶妙の店舗作り(顧客はヨダレが出そうなドーナツが作られているとこ
  ろをみることが出きる

などがあります。
そして最大の成功要因は、ドーナツ店自体が少なく、車でちょっと走っても
買いたいと思わせることに成功している点です。

「欠乏」はなんといっても“デビアスのダイヤモンド”の例がピッタリです。
ダイヤモンド自体、もともとは今ほど価値が高くなかったことをご存知です
か?これは、デビアスというメーカーが鉱山を押さえ、ダイヤモンドの流通
を厳しく規制した結果だと言われています。市場になかなか流通しなくなれ
ば当然、顧客は欲しくなります。欠乏というのは非常に重要な戦略なのです。